Instagram広告徹底解説!広告運用で費用対効果を最大化するには?
商品やサービスなどの集客をするために、広告はかかせないものとなっています。広告は、一度配信したら終わりではなく、配信後も継続的に運用をしていくことが求められています。
広告の出稿先としてSNSが注目されていますが、この記事ではInstagram(インスタグラム)に焦点を当てて解説をしていきます。
「Instagram広告ってどう運用すればいい?」
「そもそもInstagram広告ってどんな特徴がある?」
といった疑問を抱えている広告主の方に向けて、Instagram広告の基本的な知識から、Instagram広告の効果を高めるための運用のポイントについて解説をしていきたいと思います。
Instagram広告とは
Instagram広告とは、Facebookが提供している無料の写真共有SNSであるInstagram上に配信される広告のことです。近年増加傾向にあるInstagramユーザーに向けて、精度の高いターゲティングをもとに広告を届けることができます。
Instagram広告の特徴
膨大な数のユーザーに向けて広告を配信できる
現在、国内のInstagramの月間アクティブユーザー数(MAU = Monthly Active User)は、3,300万人も存在し、増加傾向にあります。
総務省の調査によると、Instagramの利用率は全世代平均で35.5%となっています。10代と20代の利用率が約60%という高い数値になっており、男性(28.4%)よりも女性(42.8%)の方が利用率が高くなっていることがわかります。
若年層にとってInstagramは、かなり身近なツールであることがわかりますね。
参考:平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査|総務省
精度の高いターゲティングが可能
Instagramは、Facebookの傘下にあたるサービスであり、Facebookのユーザー情報をもとに、ターゲティングを細かく設定することができます。
インスタグラム広告でのターゲティングには主に3つの種類があります。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
それぞれ設定をしていくことで、精度の高い広告をピンポイントに届けることができるようになります。商品・サービスにあった設定をしていきましょう。
コアオーディエンス
コアオーディエンスでは、ユーザーの基本的な情報から絞り込みをしていきます。
コアオーディエンスで設定できる項目は、
- 利用者データ
- 性別
- 年齢(1歳ごとに指定可能)
- 言語
- 利用者層(学歴、世帯年収、子供の有無、仕事・役職)
- 位置情報
- 国、都道府県・州・市区町村、郵便番号、住所
- 「この地域にいる全ての人」「この地域に住んでいる人」「最近この地域にいた人」「この地域を旅行中の人」
- 興味・関心(ターゲティングに指定した興味関心に関連した投稿ページを「いいね」したユーザーが配信対象となる)
- 行動(過去の購入履歴やデバイスの利用状況などに基づき設定)
- つながり(ターゲット設定を満たすユーザーのうち、ページやアプリ、イベントと繋がっている人だけにしぼるかどうかの設定)
となります。
ここでの設定を間違ってしまうと、商品・サービスに興味のあるユーザーの多くを取りこぼしてしまうことにつながるため、丁寧に考えていきましょう。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、コアオーディエンスで絞ったユーザーに対して、より反応しやすいユーザーに限定して広告を配信するための設定を行います。
例えば、過去に何かしらの反応を示した「カスタマーリスト」「サイト訪問ユーザー」に限定して配信をすることや、逆に、反応を示さなかったユーザーなどを除外して配信をすることも可能です。
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、成果が発生したユーザーアカウントに類似したユーザーに向けての広告を配信することが可能になります。成果を出したユーザーに類似したユーザーに広告を配信することで、商品・サービスの購入見込みが高いユーザーへのアプローチができます。
類似の程度も細かく設定することができ、アプローチするユーザーの範囲も指定をすることができます。
Instagram広告の種類
Instagram広告には主に3つの種類があります。
- ストーリーズ広告
- フィード広告
- 発見タブ広告
それぞれ特徴を踏まえみていきましょう。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、Instagram投稿タイムライン最上部に表示されるInstagramストーリーズに掲載される広告です。画像・動画による広告が、デバイスの全画面に表示されるため、ユーザーの印象に残りやすくなります。
また、Instagramの調査によると、国内ユーザーの70%がストーリーズを利用しており、他ユーザーのストーリーズ間に、広告を自然に挿入することができます。
参考:Instagramで新しいターゲット層を開拓するには
これらの特性から、ストーリーズ広告では、イベントやセミナー、期間限定商品・サービスなどのリアルタイム性のある情報を伝えたいときに使用すると効果的でしょう。
フィード広告
フィード広告は、Instagram投稿タイムラインに表示される広告です。一般ユーザーの投稿に溶け込む形になっており、4種類の広告を掲載することができます。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告(写真や動画を複数並べ、ユーザーがスワイプをすることで次の写真・動画を表示できる)
- コレクション広告(ユーザーが写真や動画をタップすると、商品カタログを表示できる)
フィード広告では、ユーザーが情報収集をしているときに目に留まるような商品・サービスやブランディングのために活用すると効果的でしょう。
発見タブ広告
発見タブ広告は、Instagramの発見タブ(虫眼鏡アイコンをクリックしたページ)に表示される広告です。
ユーザーの能動的な情報収集中に表示される広告となるため、ユーザーの興味・関心を捉えた広告を配信することで、より高い効果が期待できるでしょう。
Instagram広告にかかる費用
Instagram広告には4種類の課金形態が存在します。
- CPM
- CPC
- CPI
- CPV
どんな内容の広告を配信するかや、どれくらいの予算を想定しているのかに応じて、戦略が変わってきます。相場も合わせて記載しておくので、参考にしてみてください。
それぞれみていきましょう。
CPM
CPMとはCost Per Milleの略で、「インプレッション課金」を意味します。広告が1,000回表示されるごとに課金されていく形式です。
費用相場は0.5~1円になります。
CPMは、広告を表示することが重要になるため、新商品・サービス発売や会社のブランディングなどの、多くの人に広告を見てもらいたいときに有効な形態となっています。
CPC
CPCとはCost Per Clickの略で、「クリック課金」を意味します。広告がクリックされるごとに課金されていく形式です。
費用相場は40~100円になります。
CPCは、商品・サービス購入やアプリのダウンロードなど、実際にアクションを起こしてもらうことへの誘導が目的となる場合に有効な形態となっています。
CPI
CPIとはCost Per Installの略で、広告経由でアプリがダウンロードされるごとに課金されていく形式です。
費用相場は100~150円になります。
CPIは、ユーザーにアプリのダウンロードをしてもらうことへの誘導を目的とした場合に有効な形態となっています。
CPV
CPVとはCost Per Viewの略で、動画広告視聴1回あたりのコストを意味します。動画広告のほとんどが再生された場合、または、10秒以上が再生された場合に課金をされていく形式です。
費用相場は4~7円になります。
ユーザーに動画広告を試聴してもらうことを目的とした場合に有効になります。
Instagram広告運用の始め方
実際にInstagram広告の運用を始めるには、以下の6ステップに沿って進めていく必要があります。
- Facebookビジネスマネージャー開設
- FacebookページとInstagramアカウント連携
- 広告アカウント作成
- 広告入稿
- 支払い方法設定
- 広告掲載
それぞれみていきましょう。
Facebookビジネスマネージャー開設
Instagram広告を管理していくために、Facebookビジネスマネージャーを開設しておくと、運営に当たって快適性を高めることができます。
Facebookビジネスマネージャーを使うと、
- 複数のFacebookページやアカウントを一括管理
- 社員に権限を付与
といったことができるようになります。
ビジネスマネージャーアカウントを作成し、登録するFacebookページを追加すれば完了です。
FacebookページとInstagramアカウント連携
FacebookページとInstagramアカウントの連携を行います。
Instagramアプリの設定からアカウントに進み、Facebookとのリンクをすること連携が完了します。
広告アカウント作成
連携が完了したら、Facebokビジネスマネージャーから広告アカウントの作成を行います。
ビジネスマネージャー右上の「ビジネス設定」より、広告アカウントに移り、新しい広告アカウントを作成することができます。
広告入稿
次に、広告の入稿を行います。
広告の入稿時には、
- キャンペーン作成
- 広告セット作成
- 広告作成
のそれぞれを行う必要があります。
キャンペーン作成
キャンペーン作成では、「広告の目的」を決めることになります。
Instagram広告の目的を、「ブランド認知度アップ」「コンバージョン」などから選択し、キャンペーンの作成をします
広告セット作成
広告セットでは、「オーディエンス(ターゲット)」「配置(どこに掲載するか)」「予算と掲載期間」の設定を行います。
オーディエンスは先の見出しで説明した内容に沿って、丁寧に決定をしていきましょう。配置に関しては、FacebookやMessengerなどの選択肢から選ぶことになりますが、今回はInstagramを選択してください。
予算と掲載期間は、自分たちの予算や掲載期間はもちろんのこと、広告配信の最適化ポイントや課金形態についても設定をします。
キャンペーンで設定した広告の目的に沿った設定をしていきましょう。
広告作成
広告作成の際には、広告の形式(写真や動画、カルーセルなど)やメディア、テキストなどの設定をしていきます。
これにて広告の入稿が完了です。
支払い方法設定
Facebookのビジネスマネージャー設定から支払い方法の設定を行います。
広告掲載
これまでのステップを経て、設定に基づき広告が掲載されます。
Instagram広告運用の効果を高めるためのポイント
目的の明確化
Instagram広告では、目的に応じてどの種類の広告を運用するのかが大きく変化します。Instagram広告で集約をしたいのか、認知度を高めたいのか、商品・サービスの購入を促進したいのかなど様々な目的が考えられます。
自分たちがInstagram広告を運用する目的が何なのかをしっかりと定めたうえで運用をしていきましょう。
ターゲットの明確化
広告を配信するターゲットがどんな特徴を持っているのかを明らかにしましょう。
ターゲティング設定では、ユーザーの年齢や性別、趣味などを指定することができるので、広告主が想定しているユーザー像を明確にすることで、より的確な広告を届けることがで切るようになります。
Instagram広告の特徴である、高精度なターゲティングをいかした広告配信をすることで、費用対効果を最大限高めることが期待されます。
継続的なPDCAサイクル
広告運用をしていくにあたって何よりも重要なのことが、この継続的にPDCAサイクルを回すことになります。
広告を配信したらそれで終わりではなく、効果測定を行い、広告の修正やターゲティング・キーワードの見直しを行うことを何度も繰り返しましょう。
単に、広告の配信内容を変更するだけではなく、予算の調整なども行い、費用対効果を最大化していく必要もあります。
「たまたまいつもより多く成果を上げられたラッキー!」で終わらせるのではなく、なんでそうなったのか?もう一度この成果を上げるためにはどうすればいいのか?という思考を繰り返すことで、継続した利益をもたらしてくれるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、Instagram広告の運用に焦点を当てて解説をしてまいりました。
記事の内容をざっと振り返ると、
- Instagram広告は、膨大な数のユーザーに向けて、精度の高いターゲティングに基づいた広告配信ができる
- Instagram広告には、「ストーリーズ広告」「フィード広告」「発見タブ広告」の3種類が存在する
- Instagram広告の課金形態は、「CPM」「CPC」「CPI」「CPV」の4つである
- Instagram広告運用のポイントは、継続的なPDCAを回していくことである
といった内容でした。
この記事を読んだ方が、少しでもInstagram広告についての理解を深める力になれましたら幸いです。
FREEDiVEでは、広告主の方に向けて、広告運用代行サービスを提供しています。
適切な費用対効果の算出方法がわからない
自社の商材にマッチする広告手法がわからない
顧客単価が思うように上がらない
といったお悩みを抱えている方は、お問い合わせください。