アフィリエイトやリスティングなどの広告ってどんなもの?|広告主がうまく活用するには
自社の商品・サービスの認知を拡大することや、売上の向上を図るためにはインターネット広告の利用は欠かせません。
インターネット広告にはさまざまな種類があり、広告主の目的に応じた広告運用が求められます。
インターネット広告に対して、
「アフィリエイト広告とは?」
「リスティング広告とは?」
「どうやって活用すればいいの?」
という疑問を抱えている方は多くいらっしゃると思います。
そんな方に向けてこの記事では、アフィリエイト広告やリスティング広告といったインターネット広告の基礎の解説から、それらの広告の活用方法についてまとめていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
アフィリエイトやリスティングなどのインターネット広告
電通が発表した「2020年度の日本の広告費に関する分析」によると、2020年のインターネット広告媒体費は、前年比105.6%の17,567億円となっています。
また、2021年のインターネット広告媒体日については、全体で18,912億円(前年比107.7%)となる見込みであることを発表しています。
※参照元:電通「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
インターネット広告への注目は今後も高まっていくことが想定されますね。
グラフからわかるように、インターネット広告と言っても、ビデオ(動画)広告や検索連動型広告などさまざまな形態があることがわかります。
まずはそれぞれのインターネット広告について確認をしていきましょう。
アフィリエイト広告とは
アフィリエイトとは「成果報酬型広告」です。
アフィリエイトには、
- ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ):広告主とアフィリエイターを繋ぐ企業
- アフィリエイター:アフィリエイト広告を掲載するブログやウェブサイトの運営者
- 広告主:商品・サービスを拡販することを目的に、アフィリエイト広告の出稿をする企業
- ユーザー:サイトを訪れ、商品・サービスの購入を行う消費者
の4つが関わっています。
アフィリエイターが成果を獲得するまでの流れとしては、
- ホームページやブログに特定の商品・サービスの広告を掲載する
- ユーザーがその広告から商品・サービスの購入をすることで、広告主の利益が生まれる
- アフィリエイターに成果報酬が送られる
という形でした。
アフィリエイトには、広告がクリックされるごとに広告費が発生する「クリック課金型(PPC)」のアフィリエイトや、広告が表示されるごとに広告費が発生する「インプレッション課金型」のアフィリエイトも存在します。
アフィリエイターは、自身のホームページやブログなどにユーザーを集める必要があります。なので、コンテンツを増やすことや、ユーザーを集める工夫をすることが大切になってきますね。
広告主には、広告の運用をすることが求められます。つまり、適材適所で「費用対効果を最適化する」ことが必要となってきます。掲載先やターゲットとなるユーザーをしっかりと見極め、PDCAを回していくことで最適化をしていくのです。
リスティング広告とは
リスティング広告は、「検索連動型広告」と「コンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)」の2つからなります。
検索連動型広告
検索連動型広告とは、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジン上で検索されたキーワードに連動して表示される広告です。
ユーザーの検索したキーワードに関連する広告を表示することができるため、ニーズが顕在化しているユーザーにアプローチをかけることができるのが特徴です。ユーザーに商品・サービスの購入をしてもらうのに適した広告となっています。
ユーザーは、検索結果に表示されたテキストをみて広告の詳細を見るかどうかを決定するため、テキストの文言を魅力的にすることが大切になります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告です。
主な媒体としては、Googleディスプレイネットワーク(GDN)やヤフーディスプレイアドネットワーク(YDN)があり、最近のコロナ禍などの影響でYouTubeなどのSNSも主流になっています。
ディスプレイ広告を利用することで、潜在層のユーザーにアプローチをかけることができ、商品・サービスの認知拡大を図ることができます。
アプローチをかけるユーザーについても、GDNでリマーケティングやYDNでリターゲティングという機能を駆使することで、特定のユーザーに対して精度の高い広告配信をすることが可能です。
ディスプレイ広告では、テキスト広告に加え、画像や動画を用いたバナー広告での掲載もできるため、ユーザーの印象に残るような訴求をすることが大切になります。
GDNやYDNについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください
ビデオ(動画)広告
YouTubeなどの動画コンテンツの成長に伴い、動画広告も注目を浴びるようになりました。
株式会社サイバーエージェントが発表した、2020年国内動画広告の市場調査では、2021年の動画広告市場規模は3,889億円に達する見込みであり、今後も成長していくことが予想されています。
※参照元:株式会社サイバーエージェント「2020年国内動画広告の市場調査を発表」
動画広告はおもに
- インストリーム広告
- インバナー広告
- インリード広告
の3つの広告手法が存在します。
※YouTube広告について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください
インストリーム広告
インストリーム広告とは、YouTubeなどの動画サイト上で配信される、視聴動画の前や途中に挿入される動画広告です。
テレビCMのように映像や音声を用いて商品・サービスの魅力を伝えることができます。
インバナー広告
インバナー広告とは、従来のバナー広告枠に配信される動画広告です。
ディスプレイ広告と同様に、リターゲティング機能などを駆使して、精度の高いユーザー層に対して表示をすることができます。
インリード広告
インリード広告とは、ユーザーが閲覧しているWebページ上に配信され、スクロールにより画面に広告が表示されたら動画が再生されるという仕様の動画広告です。
画像によるバナーに比べて、ユーザーの興味を惹きつける効果が高く、クリック率が高くなるという特徴を持っています。
アフィリエイト広告とリスティング公庫運用にかかる費用
アフィリエイト広告運用にかかる費用
基本的に、アフィリエイト広告運用にかかる費用は、以下の4つになります。
- ASPへの初期費用
- ASP/代理店への月額費用
- 手数料
- 成果報酬分の費用
ASPへの初期費用
アフィリエイト広告運用を始めるには、ASPへの広告出稿が必要となります。
その際に、ASP契約のための初期費用がかかる場合があります。
初期費用を0円としているASPもありますが、基本的には5万円程度の料金が発生すると考えておくとよいでしょう。
ASP/代理店への月額費用
アフィリエイト広告運用をするにあたって、ASPへの固定費がかかってきます。この固定費は成果発生の有無に限らず発生する費用です。
また、アフィリエイト広告運用を代理店にお願いした場合、その代理店に対して月額で費用を支払うことになります。
手数料
アフィリエイト広告から成果が発生すると、広告主は代理店とASPに対して手数料を支払う必要があります。
一般的に1つの成果に対して◯%の手数料を支払う形となっており、発生した成果の分の手数料を支払うことになります。
成果報酬分の費用
当たり前ですが、アフィリエイト広告から成果が発生したら、アフィリエイターに対して成果報酬を支払う必要があります。
成果が発生しなければ成果報酬額は0円になり、低リスクで運用できるのがアフィリエイト広告のいいところですよね。
アフィリエイターが自身のWebサイト上に掲載する広告を決定する選定基準の中に、広告主が設定している成果報酬の費用が含まれているため、成果報酬額の設定は慎重に行うようにしましょう。
リスティング広告運用にかかる費用
リスティング広告運用では主に、「CPC課金(クリック課金)」と「CPM課金(インプレッション課金)」の2つの課金形態がとられます。
CPC課金(クリック課金)
CPCとはCost Per Clickの略で、広告のクリックごとに課金が発生することを表します。
広告をクリックされない限り費用は発生しないため、広告をクリックした商品・サービスへの興味関心が大きいユーザーに対してのみ費用をかけることになります。
しかしながら、キーワードのボリュームなどに応じてクリック数も大きく変化してくるので、広告費の推移をしっかりと観察することが大切になります。
CPM課金(インプレッション課金)
CPMとはCost Per Milleの略で(Milleはフランス語で1,000という意味)、広告が1,000回表示されるごとに課金が発生することを表します。
広告の表示回数に応じて広告費が決定するため、比較的安定的に広告費を保つことができます。しかし、表示されるだけで費用が発生するため、その広告を見たユーザーが商品・サービスの購入するかどうかを予測できないのがデメリットになります。
認知拡大を目的としている場合に適した課金形態です。
アフィリエイト広告とリスティング広告の効果的な活用方法
アフィリエイト広告の運用
広告主がアフィリエイト広告の運用で見込める恩恵としては、商品・サービスのCV数増加です。
その過程で、広告がより多くのユーザーの目に留まるようになり、商品・サービスの認知度を高めることにも繋がります。
アフィリエイト広告の運用では、いかに獲得数(CV数)を増やせるかが鍵になります。
そのための事前調査として、
- 市場状況を把握
- アフィリエイト条件の相場感を把握
という2つは欠かさずに行いましょう。
獲得数を増やすためには、広告が掲載されているサイト数を増やすことが必要です。
もちろん、単に掲載サイト数を増やすのではなく、商品・サービスとの親和性の高いサイトに掲載をしてもらうこと、サイト内でも上位の位置に掲載をしてもらうことが大切です。
有力サイトでの上位掲載を実現するためには、競合となる企業との差別化を図り、優位性をアピールすることが求められます。
そのための施策としては、
- 特別単価(通常設定している報酬よりも高い報酬額を提供する)の提供
- ホワイトペーパーによる商品・サービスの情報共有
- 提携・掲載促進のための報酬アップキャンペーンの実施
などが挙げられます。商品の季節性を活かした施策や、特定のアフィリエイトサイトに対する優遇施策など、、、他にもさまざまな施策が考えられますよね。
繰り返しになりますが、アフィリエイト広告は、掲載面の獲得が成果に直結していきます。
リスティング広告の運用
リスティング広告では、見込み客へのアプローチによる購買促進と、ニーズ潜在層へのアプリーチによる見込み脚の獲得が狙えます。
まずは小さな規模から、テスト感覚でリスティング広告を運用してみて、ユーザーデータを集めてみましょう。
そうすることで、
- ペルソナ・ターゲット
- 訴求内容
- 狙うべきキーワード
- 配信時間
- 予算設定
などが最適化されていきます。
すぐに配信ができて、すぐに改善ができるリスティング広告だからこそ、スピード感を持って広告配信を繰り返していきましょう。
まとめ
この記事では、アフィリエイト広告とリスティング広告について、基本的な解説からそれぞれの活用方法についてまとめていきました。
記事を振り返ると
- アフィリエイト広告とは「成果報酬型」の広告である
- リスティング広告には「検索連動型」と「「コンテンツ連動型」の広告がある
- アフィリエイト広告運用にかかる費用は、初期費用と手数料、成果報酬がある
- リスティング広告運用には、CPC課金とCPM課金という2つの課金形態がある
- アフィリエイト広告はCV数増加に活用ができ、そのためには掲載面の強化が求められる
- リスティング広告はCV数の増加と見込み客の獲得に活用ができ、そのためにはターゲットや訴求内容などの最適化が求められる
といった内容でした。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んだ方が、少しでもアフィリエイトとリスティングについての理解を深める力になれましたら幸いです。
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