【広告主向け】アフィリエイトにインフルエンサーをうまく活用しよう|2つの違いから解説
成功報酬型広告であるアフィリエイトと、その行動や発言に大きな影響力を持つインフルエンサー。
現在、この2つを組み合わせる、正確にはアフィリエイトにインフルエンサーを活用する「インフルエンサーアフィリエイト」が注目を浴びています。
そこでこの記事では、アフィリエイトとインフルエンサーとはなにか再確認をすることに始まり、アフィリエイトにインフルエンサーを効果的に活用する方法を解説していきたいと思います。
マーケティング代理店として、アフィリエイトの運用をしている者の目線から具体的なノウハウをまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
アフィリエイトとインフルエンサーの違い
この見出しでは、アフィリエイトとインフルエンサーについて基本的な事項をまとめ、2つの違いを明らかにしていきます。
【復習】アフィリエイトとは
アフィリエイトとは「成功報酬型の広告」でしたね。
アフィリエイトには、
- ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ):広告主とアフィリエイターを繋ぐ企業
- アフィリエイター:アフィリエイト広告を掲載するブログやウェブサイトの運営者
- 広告主:商品・サービスを拡販することを目的に、アフィリエイト広告の出稿をする企業
- ユーザー:サイトを訪れ、商品・サービスの購入を行う消費者
の4つが関わっています。
アフィリエイターが成果を獲得するまでの流れとしては、
- ホームページやブログに特定の商品・サービスの広告を掲載する
- ユーザーがその広告から商品・サービスの購入をすることで、広告主の利益が生まれる
- アフィリエイターに成功報酬が送られる
という形でした。
アフィリエイターは、自身のホームページやブログなどにユーザーを集める必要があります。なので、コンテンツを増やすことや、ユーザーを集める工夫をすることが大切になってきますね。
広告主には、広告の運用をすることが求められます。つまり、適材適所で「費用対効果を最適化する」ことが必要となってきます。掲載先やターゲットとなるユーザーをしっかりと見極め、PDCAを回していくことで最適化を図ります。
インフルエンサーとは
インフルエンサー(Influencer)とは、「Influence」という影響や感化を表す単語が語源になっており、SNSなどでの情報発信により、世間に対して大きな影響を与えることができる人の総称です。
例えば、テレビでタレントがある商品を宣伝している様子を見たユーザーが、それに影響を受けて商品を購買したり、SNS上で見かけたインフルエンサーによる口コミやレビューをもとに、商品・サービスの購入をしたりすることはよくありますよね。
このようにインフルエンサーが発信した情報は、その情報をキャッチしたユーザーの購買行動などに大きな影響を及ぼすのです。
インフルエンサーが注目されている背景
インフルエンサーが注目されるようになった背景には、SNSなどのソーシャルメディアの普及があげられます。
はじめはFacebookやTwitterなどのSNSが広告媒体として徐々に力を持つようになっていきましたが、Instagramの参入がそれに拍車をかけました。
※【アフィリエイター向け】アフィリエイトの集客にSNSを活用する方法については以下の記事をご覧ください
アフィリエイトのための集客にSNSを活用しよう!SNSがもたらすメリットとは?
インフルエンサーの種類
インフルエンサーは、そのフォロワー数に応じて4つのカテゴリに分類されます。
インフルエンサーが所属するカテゴリによって、インフルエンサーが発信した情報の影響度合いが異なると考えられます。
インフルエンサーが分類されるカテゴリは以下の4つになります。
- タレントなどの著名人
- トップインフルエンサー
- マイクロインフルエンサー
- ナノインフルエンサー
それぞれについてみていきましょう。
タレントなどの著名人
インフルエンサーの中でも最も影響力を持つ人は、テレビやCMといったメディアで見かけるタレントなどの著名人です。
著名人になるとSNSのフォロワー数が数百万人を超えることも少なくありません。
著名人が発信した情報は、瞬く間に多くのフォロワーの目にとまり、情報を見たユーザーに影響を与えることは容易に想像できますよね。
トップインフルエンサー
トップインフルエンサーとは、SNSのフォロワーを数十万人以上抱えている人たちです。
著名人同様、発信した情報は多くのユーザーに目にとまり、ユーザーの興味関心を惹きつけることができます。
広告主として、著名人やトップインフルエンサーを起用することで、自社の商品・サービスの認知度を拡大すること自体はとても魅力的ですよね。
しかしながら、これらの膨大なフォロワー数を抱えるインフルエンサーを起用するには、それ相応の費用を支払う必要があります。
マイクロインフルエンサー
マイクロインフルエンサーとは、SNSのフォロワー数が1万〜10万人に該当する人たちです。
著名人やトップインフルエンサーと比べると情報の拡散力・影響力は少なくなりますが、マイクロインフルエンサーが属するコミュニティに対して、ピンポイントに影響をもたらすことが可能になります。
これは、マイクロインフルエンサーとそのフォロワーの関係性が、著名人やトップインフルエンサーとそのフォロワーとの関係性と比べて、より密接だからです。
特定のジャンルの情報を発信しているマイクロインフルエンサーと、そのジャンルの情報を求めているフォロワーという関係が成り立っています。
このように、自社の商品・サービスについて、特定のジャンルのファンを増やすことや、商品の認知度を高めるといった目的がある広告主は、マイクロインフルエンサーを起用することをおすすめします。
ナノインフルエンサー
ナノインフルエンサーとは、SNSのフォロワー数が1,000〜1万人の人たちを指します。
ナノインフルエンサーの発信する情報は、マイクロインフルエンサーの発信する情報よりも、ある特定のジャンルに特化しているため、より狙いを定めたユーザー層にアプローチをかけることができます。
ナノインフルエンサーのフォロワーは、他のインフルエンサーと比べても、ナノインフルエンサーが発信した情報へのエンゲージメントが高いため、フォロワー一人ひとりへの影響度合いで考えると一番大きいかもしれません。
また、フォロワー数が他のインフルエンサーよりも少ない分、ナノインフルエンサーの起用に必要な費用は安くなっています。
特定のジャンルに焦点を当てた情報発信をしたい、予算をかけずにインフルエンサーを起用したいと考えている広告主にとっては、とても相性の良いインフルエンサーです。
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、その名の通り、マーケティングにインフルエンサーを活用した手法です。従来のマーケティング手法と異なり、企業とユーザーの間にインフルエンサーが存在しています。
インフルエンサーに商品・サービスのPRをしてもらうことで、口コミ感覚でユーザーのもとに商品・サービスの情報を届け、ユーザーの購買行動に影響を与える形になっています。
これまでの企業が直接情報を発信するマーケティング手法とは違い、企業の商品・サービスをインフルエンサーが消費者目線で訴求・PRをします。その結果、商品・サービスに対するユーザーからのブランド認知度や、ユーザーの購買意欲を大きく向上させることが可能になりました。
CyberBuzzの調査によると、インフルエンサーマーケティングは、2020年時点で317億円の市場規模となっています。また、新型コロナウイルスの感染拡大によるオンラインシフトに伴い、SNSの利用者数増加等によるソーシャルメディアの影響拡大が予想され、2025年には、インフルエンサーマーケティングの需要は2020年対比で約2.3倍の723億円に達すると予想されています。
※参考 【市場動向調査】2020年のソーシャルメディアマーケティング市場は5,519億円、前年比107%の見通し。2025年には2020年比約2倍、1兆1,171億円規模に。
SNSの普及による情報発信源や情報そのものの重要性が高まっているなか、ユーザー目線での商品・サービスPR手法となるインフルエンサーマーケティングは、今後も大きな注目を浴びていくことが予想されます。
【まとめ】インフルエンサーアフィリエイトとは
-
企業
商品・サービス
- ①掲載依頼
- ⑤報酬支払い
-
インフルエンサー
- ②Twitter,Youtube,
Instagramなどで宣伝
- ②Twitter,Youtube,
-
フォロワー
- ③広告をクリック
- ④広告クリック後、商品・サービスの購入
- ①掲載依頼
- ②Twitter,Youtube,Instagramなどで宣伝
- ③広告をクリック
- ③広告クリック後、商品・サービスの購入
- ⑤報酬支払い
これまでの情報を整理しながら、インフルエンサーアフィリエイトについてみていきましょう。
アフィリエイトとは成功報酬型広告のことでした。アフィリエイターがブログ上などで企業の商品・サービスの広告を貼り付けて宣伝をし、貼り付けた広告から成果が発生したらアフィリエイターに成果が支払われるという仕組みです。
また、インフルエンサーとは、SNSなどのソーシャルメディア上で多くのフォロワーを抱えている人のことでしたね。
インフルエンサーアフィリエイトとは、インフルエンサーにアフィリエイターとして企業の商品・サービスの紹介をしてもらい、通常のアフィリエイト同様、成果の発生件数に応じてインフルエンサーに報酬を支払うという仕組みになっています。
インフルエンサーアフィリエイトは、インフルエンサーマーケティングのなかの1つの手法というわけです。
ここまで、アフィリエイトとインフルエンサーの基本的な解説をしてきましたが、アフィリエイトとインフルエンサーの関係性について理解できましたでしょうか。
次の見出しでは、広告主がアフィリエイトでインフルエンサーを活用しようと考えたときに、どのようにインフルエンサーの選定をすれば良いのかや、何を目的にインフルエンサーを起用すれば良いのかについて、具体的なノウハウについてまとめていきます。
アフィリエイトにインフルエンサーを活用しよう
アフィリエイトにインフルエンサーを活用しようとしたとき、
「効果的にインフルエンサーを活用するにはどうしたらいいの?」
という疑問を抱えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
この見出しでは、インフルエンサーアフィリエイトの効果的な方法と、アフィリエイトにインフルエンサーを起用する際に注意しなければいけないことについて解説をしていきます。
インフルエンサーの効果的な活用方法
アフィリエイトでインフルエンサーを効果的に活用するには、以下の3つのポイントを意識するようにしましょう。
- ブランドとの親和性の高いインフルエンサーを起用する
- コンバージョンを目標に設定する
- 継続的にPDCAを回す
それぞれ詳しくみていきましょう。
ブランドとの親和性の高いインフルエンサーを起用する
アフィリエイトにインフルエンサーを効果的に活用するためには、企業ブランドとの親和性の高いインフルエンサーを起用することが何よりも大切になります。
企業の商品・サービスのコンセプトにマッチするインフルエンサーを起用することで、インフルエンサーの発信した商品・サービスに関する情報の説得力や信頼性が高まります。その結果、ユーザーの興味関心がくすぐられ、購買意欲を高めることに繋げることができます。
逆に言えば、ブランドイメージと違ったインフルエンサーを起用したところで、インフルエンサーの発信する情報は広告色が強くなってしまい、ユーザーの目に止まっても魅力的な商品・サービスであると感じにくくなってしまいます。
コンバージョンを目標に設定する
アフィリエイトによって、商品・サービスの宣伝をしようとしている以上、コンバージョン(ユーザーが商品・サービスを購入すること、以下CVとする)を目標に考えていきましょう。
インフルエンサーアフィリエイトでは、基本的にインフルエンサーを起用すること自体に、そのインフルエンサーのフォロワー数に応じた費用が発生します。インフルエンサーを起用しても商品・サービスのCVにつながらないようでは、広告主は利益を得られません。
インフルエンサーを起用することの目的として、商品・サービスの「認知拡大」ではなく、商品・サービスの「CV数増加」を狙っていきましょう。
継続的にPDCAを回す
これは、インフルエンサーアフィリエイトに限らないことですが、マーケティングを行っていくにあたり、継続的なPDCAを回すことは欠かせません。
インフルエンサーアフィリエイトの場合、何人かのインフルエンサーに宣伝依頼をして、CV数増加に繋がったパターンとそうでないパターンに分かれると思います。
広告主としては、CV数が増加することは喜ばしいことですが、なぜ増加したのかまで考えていく必要があります。
CV数の増加に繋がったインフルエンサーは誰なのか、なぜそのインフルエンサーからCVが発生したのか、逆に言えば、CV数の増加につながらなかったインフルエンサーは誰なのか、なぜCVが発生しなかったのかなど、、、。
分析すべきことはとても多くあります。
これらを調査し分析していくことで、今後の施策に活かすことができます。
「成果が増えたからOK!」で終わらせるのではなく、これから先の利益向上のために何度も何度もPDCAサイクルを回していきましょう。
インフルエンサー起用時に注意したいこと
対して、アフィリエイトにインフルエンサーを起用する際には、以下の3つに注意をするようにしましょう。
- インフルエンサーとのすり合わせの場を設ける
- ブランドイメージが確立してから起用をする
- フォロワー数と親和性の両方に着目してインフルエンサーの決定をする
それぞれ詳しくみていきましょう
インフルエンサーとのすり合わせの場を設ける
企業とインフルエンサーとで、商品・サービスについてすり合わせをする機会を設けるようにしましょう。
それにより、企業が伝えたい商品・サービスのメッセージ性とインフルエンサーが実際に発信する情報間でのズレをなくすことができます。
企業が本来主張したいことや商品・サービスのブランドイメージをインフルエンサーに正しく発信をしてもらうことで、ユーザーが商品・サービスを発見してから購入に至るまでの動きがスムーズになります。
ブランドイメージが確立してからインフルエンサーの起用をする
企業が提供する商品・サービスのブランドイメージが確立する前に、インフルエンサーに商品・サービスの宣伝を依頼してしまった場合、企業とインフルエンサーでアピールしている内容にずれが生じてしまう可能性があります。
それが原因で、企業の大切な商品・サービスが炎上をしてしまうなんてことになるのは避けたいですよね。
企業内でブランドの成り立ちについて整理しまとめてから、インフルエンサーを探すようにしましょう。
フォロワー数と親和性の両方に着目してインフルエンサーの決定をする
インフルエンサーを決定する際には、インフルエンサーの規模感(何人フォロワーがいるのか)とインフルエンサーが普段発信している情報の内容の両方に着目をするようにしましょう。
フォロワー数のみで決定した場合、インフルエンサーの発信する情報に信頼性を持たせることはできませんし、親和性のみで決定した場合、企業が目標とするCV数や想定している予算感との乖離が生まれてしまいます。
企業の伝えたいことを代弁してくれるインフルエンサーだからこそ、丁寧に時間をかけて選んでいく必要があります。
まとめ
この記事では、インフルエンサーアフィリエイトについて基本的な内容から、アフィリエイトにインフルエンサーを効果的に活用するポイントについて、運用者目線でお伝えしてきました。
記事を振り返ると
- インフルエンサーアフィリエイトとは、インフルエンサーに商品・サービスの宣伝をしてもらうアフィリエイトである
- ブランドとの親和性の高いインフルエンサーを起用することで、より効果的なアフィリエイトが実現できる
- アフィリエイトの収益を高めていくためには、継続的なPDCAサイクルを回していくことが重要である
- インフルエンサーとのすり合わせの機会を設けることで、企業とインフルエンサー間での商品・サービスに対するイメージのズレをなくすことが大切になる
といった内容でした。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んだ方が、少しでもインフルエンサーアフィリエイトについての理解を深める力になれましたら幸いです。
FREEDiVEでは、広告主の方に向けて、広告運用代行サービスを提供しています。
広告主とASP、アフィリエイターとの橋渡し役として、広告運用の戦略提案や費用対効果の最大化に努めています。
気になった方はぜひお問い合わせください。