広告運用者が覚えるべきアフィリエイトの承認について|全承認で気をつけること
アフィリエイトにおいて「承認」という言葉は、2つの場面で出てきます。
メディア(アフィリエイター)との提携時に必要な提携承認と、メディアからの発生成果に対する承認作業です。
これらの承認について
「それぞれどんなことをするの?」
「広告主が気をつけなければいけないことは?」
といった疑問を持たれる方が多くいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、それぞれの承認についての基本的な説明から、広告運用者として運用上気をつけるべきポイントについて解説をしていきます。
アフィリエイト広告運用で覚えておきたい2つの承認とは
アフィリエイト広告運用での「承認」には、
- アフィリエイターとの提携承認
- 発生成果に対する承認作業
の2つがあります。
2つとも広告運用においてはとても大切なことなので、どちらもしっかりと理解をしていきましょう。
アフィリエイターとの提携承認
まず1つ目の承認として、アフィリエイターとの提携承認があります。
広告主がアフィリエイターと提携を結ぶまでの流れは以下のようになっています。
- 広告主がASP上に商材の広告を公開する
- アフィリエイターがASP上で広告を発見する
- アフィリエイターが広告主に対して提携の申請を出す
- 広告主が申請に対して承認の可否を決定する
基本的には、アフィリエイターが広告主に対して提携の申請をする形です。
広告主は、アフィリエイターからの申請に対して「自動承認」と「手動承認」の2つの方法を取ることができます。
文字の通り、提携申請を自動で承認するか手動で承認するかの違いです。
提携しているアフィリエイターの数を増やすことで、アフィリエイトサイト上での広告掲載数が増え、広告主の成果件数増加につながります。
自動承認と手動承認のメリット・デメリット
アフィリエイターからの提携申請を自動承認にするか、手動承認にするかの判断基準として、それぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。
メリット | デメリット | |
自動承認 | 提携承認作業不要 | 提携しているアフィリエイターの質 |
手動承認 | アフィリエイターのサイトを確認してから提携承認ができるため安心 | 毎日の提携承認作業が必要 |
自動承認のメリットは、アフィリエイターからの申請に対して、広告主側の承認作業が不要になる点です。
自動承認にすることで、アフィリエイターが「提携したい」「広告掲載したい」と思ったタイミングで即座に提携が完了します。
アフィリエイターのモチベーションが高いときを逃すことがなくなるのです。
対して、自動承認のデメリットは、提携しているアフィリエイターの質を担保する保障がなくなってしまう点です。
広告が不適切なサイト上で掲載されてしまうという可能性が生じてしまいます。
これを防ぐ為には、自動承認後に、広告主が設定している提携否認の対象となっているサイトとの提携解除をしていく必要があります。
否認サイトの対象基準として設定する項目には以下のようなものがあります。
- NGカテゴリ:年齢制限のあるコンテンツや、ギャンブルなどを扱うサイト
- 著作権侵害:著作権侵害の恐れがあるサイト
- ポイントサイト
- 法人/個人限定:法人もしくは個人のアフィリエイターに限定
- リスティング広告による集客:ペラサイトなどのリスティングサイト
否認基準に沿った提携サイトの判別を行うことで、広告主に対してマイナス影響を及ぼすような広告掲載を防ぐことができます。
手動承認のメリットは、申請を出してきたアフィリエイターのサイトを確認してから承認をすることで、安心した掲載面を確保することができる点です。
しかしながら、アフィリエイターからの提携申請は毎日届く為、それらをいちいち承認するかどうかのチェックを行うことが工数となってしまいます。
もちろん人気の商材であれば、その分たくさんの申請が送られてきます。
手動承認作業の対応が遅れると、アフィリエイターを待たせる状態になってしまいます。アフィリエイターを待たせることは、広告掲載機会を失うことにもつながりますので、素早い対応を心がける必要があります。
以上のことから、基本的には自動承認にしておくことをおすすめいたします。
アフィリエイトは成果報酬型広告なので、広告が掲載されること自体に広告主側にコストが発生することはありません。アフィリエイターとの提携自体に費用を支払う必要もありません。
何度もお伝えしますが、アフィリエイターを待たせることで、有力な掲載面の獲得を逃すことが一番の損失となります。
自動承認で全ての提携申請を受け入れた後に、不適切なアフィリエイトサイトは提携を解除すればいいのです。
提携数を増やすことが件数増加につながる
アフィリエイト広告の運用で一番大切なことは、広告掲載数を増やすことです。
そのためには、提携しているアフィリエイター数を増やすことと、提携しているアフィリエイターに広告を掲載してもらうことが必要です。
提携しているアフィリエイター数は、商材の広告掲載可能性のある母数となります。
そのなかから、広告掲載をしてくれるアフィリエイトサイトが現れ、さらにその中から成果発生につながるサイトが出現してきます。
アフィリエイターとの提携が成果数を増やすための第一歩になるのです。
積極的に提携を行うようにしましょう!
発生成果に対する承認作業
アフィリエイト広告運用におけるもう1つの承認作業は、発生成果に対する承認作業になります。
アフィリエイトサイトから成果発生からアフィリエイターへの報酬支払いまでの流れは、基本的に以下のようになっております。
- アフィリエイトサイト上から成果が発生する
- 発生データがASPに送信される
- ASPの管理画面上に「未確定」の成果として蓄積される
- 広告主は管理画面上で各成果の承認作業を行う
- 「確定」となった成果に対して成果報酬を支払う
アフィリエイトサイトからの成果発生=アフィリエイターへの報酬支払い確定ではないのです。
全承認とは
全承認とは、アフィリエイトサイトから発生した成果を無条件で承認する方式です。
全承認は承認率100%を意味します。承認率はアフィリエイターの収益に大きく影響を及ぼすため、基本的に承認率の高い商材ほど好まれる傾向があります。
対して、全承認にせずに承認作業を行っている広告主もたくさんいます。
全承認にしないことで、
- いたずら
- 重複
- 支払い不可や未入金
といった成果に対して、「非承認」という判定をすることができるようになります。
不適切な成果に対して広告主が報酬を支払うリスクをなくすことができるのです。
しかしながら、発生成果に対して非承認の割合が大きくなってしまうと、承認率が低下してしまい、アフィリエイターからの評価も悪くなってしまいます。
成果発生の分析によって、アフィリエイターの精査を怠らないようにしましょう。
まとめ
今回は、アフィリエイト広告運用の「承認」について焦点を当てて説明をしてきました。
記事の内容をざっと振り返ると、
- アフィリエイト広告運用には、アフィリエイターとの提携承認と発生成果に対する承認作業の2つの「承認」がある
- アフィリエイターとの提携承認には「自動承認」と「手動承認」の2つの形態がある
- 自動承認によりアフィリエイターとの提携数を増やすことで、成果発生件数の増加につなげることが大切である
- 発生成果に対する承認方法として「手動での承認作業」と「全承認」がある
- 全承認によって承認率100%となるが、いたずらや重複などの不正成果も承認してしまうため気をつける必要がある
といった内容でした。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んだ方が、アフィリエイト広告運用の「承認」についての理解を深める力になれましたら幸いです。
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